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高齢者のリハビリテーションを支える介護士や看護師

5年ほど前にオートバイの事故で、右足に自力歩行での通院治療が不可能なほどのかなりの重傷を負ってしまい4ヶ月ほど治療とリハビリテーションのために入院をいたしました。

最初の1か月ほどは手術と治療が中心だったために身体的な重症患者の多い外科病棟で寝起きをしていたのですが、後半の3ヶ月は骨折や傷口の治療は検査程度で、歩行の訓練を中心としたリハビリテーションのために回復期科病棟に移りそこで毎日を過ごすようになりました。

私が入院していたのは首都圏の公立の大規模な病院だったため、回復期病棟の1フロアだけでも50人ほどの患者が入院されていて、私も含めた一般の患者は4人一室の病室に入っているために集団生活の雰囲気が強かったです。外科的な原因で入院してるのはおそらく私1人で、患者さんの7割ほどは脳梗塞などが原因の脳性麻痺のリハビリをしている高齢者の方たちで、残りの3割ほどは糖尿病が原因で足や手を切断してそのリハビリと治療をしている中高年の方達でした。いずれにしてもリハビリ(回復期)病棟でしたから身体的には元気な人が多く、それがまた看護師さんや介護士さんも悩ませる要因にもなります。

まずリハビリ病棟の朝は療法士さん(運動や発声練習など身体機能のリハビリを教える専門家)たちの「お願いしますよ~起きてくださいよ~」という懇願の声から始まります。大抵の場合、私や糖尿病患者さん達のように手足や内臓だけに障害を負っている人たちはリハビリをして回復することに積極的で問題なく自分からリハビリ室に向かいます。しかし脳性麻痺のリハビリ(高齢者で重度だと快方に向かうケースをほとんど無い)で入院している方達は、単刀直入に言って認知症の方とほとんど変わりませんので、朝一番から思うように動かない体を引きずってリハビリに向かうということ自体が無理があるらしく、ほぼ毎日同じ患者さん達が同じようにリハビリをすることを嫌がって、それを療法士さんたちが宥めてリハビリを始めるという大変な作業が繰り返されます。

療法士さんたちは朝に限ったことではないですが、精神的にふさぎがちな脳性麻痺の患者さんを精一杯励ますという精神肉体両面での重労働をこなした上で、やっと病室からリハビリ室に同行し本来の職務をこなすという気の遠くなるような仕事をされてらっしゃいます。

部外者の私などはこの光景を毎日見てなんだか救いようのない気持ちにもなったりしましたが、実際に勤務を進めている療法士さんに聞いてみたところ、療法士さんたちからはネガティブな答えが返ってきたことは一度もありません。私も数ヶ月間毎日、朝から夕方まで一緒だったのでわかるのですが、彼ら療法士さんたちはほぼ全員が充実感をもって仕事に取り組んでいて、私のリハビリを担当してくれた方たちも暇さえあれば熱心に治療上の試行錯誤を繰り返してくれていました。

勤務者の世代や性別などは病院の規模などによっても違うのかもしれませんが、私が入院していた病院の療法士さんたちは20代から50代まで色々な方がいましたがどの人も笑顔で仕事をしていました。私の妻は看護師ですが、看護師はまだまだ女性の方が多いからか、女性特有の世界観があって大変そうで、なかなかこのようにはいかないようで、今も転職先を探しています。【看護師 求人 川崎】この病院の療法士さんのようなスタッフばかりだと、妻も働きやすいんだろうなぁと思います。

高齢者のリハビリテーションと言うと私などは正直、もの凄く暗いイメージを持っていましたが、実際にそれに従事している人たち接してみると、とても明るく働いていることを身をもって感じ、不思議なことに今でも入院中のことを思い出すととても明るい気持ちになるのです。